人件費の根本的な価値を考える
何度もここで書いてきたことですが、
温泉旅館は、人の手に寄るサービスがもっとも顧客満足に影響するので、
サービス業と考えるのが当然と考えています。
施設のクオリティや機能そのものを売りにする装置産業
という視点で見ては、どうしても顧客視点を見失う可能性がある。
高額な投資
⇒品質維持のためのメンテナンス経費
⇒そのための人件費
また、高額借入
⇒長期借入による償却や利息負担
⇒高い損益分岐
⇒高い価格設定
こうはならずとも、
温泉旅館という成熟市場の中で競争力を持つためには、
高い品質を維持しながらも、競争力を持つ事が基本なので、
顧客視点以前にも高いハードルが出て来る。
サービス業、特に接客業は「人」が生命線。
「接客」がコアコンピタンスとも言えるリッツカールトンは、
施設内での案内表示を意図的に少なくしている、と言う。
それは、
お客さまとのタッチを増やすためだと言う。
そのタッチが、CSを強化して行く最大の武器としているからだ。
一方で、収益を上げて行くには
CSを高め売上を伸ばし、
原価/経費を押さえて行かなければならない。
F/L抑さえながら売上を拡大して行くためには
当然の事ながら、
オペレーションを改善するしか無く、
それはすなわちサービス(商品)を変えて行く事に他ならない。
と言うことで、
人件費の圧縮を進めた場合、
従業員マインドの低下、
⇒ ESの低下
⇒ 接客スキルの低下
⇒ 品質の低下
⇒ 価値の低下
となって行くことにつながって来る。
人件費を削減/圧縮すると言う事はすなわち、
「新しい商品を創る」と言う思想で進めなければならず、
そのためには、
新しいコンセプトから構築し、
最終的にはそのためのオペレーションを確立する必要がある。
人件費を圧縮するということには、
そこまでの影響があることを知っておく必要がある。
温泉旅館の販促パートナー
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