温泉旅館 バンザイ!

世界に誇れる「温泉旅館」にしたい!

空間とコンテンツの力関係

最近でこそ、料金に色々と違いは出てはいるが、
映画、特に新作映画の劇場公開(ロードショー)は、
つい数年前までは、どこの劇場で何時観ようが1800円という一律価格であった。

面白い事に、この価格は、 

3時間ほどある長編大作でも、

70分程度のアニメ映画でも同じ1800円。
つまり、
映画の長さ、尺で決めている商品ではない、
と言う事だ。

昔ながらの場末にある空調もままならない映画館で観ても、
都心にある最新のシネマコンプレックスの抜群の環境の中で観ても、
同じ1800円。


と言う事は、空間の品質や場所などのアクセスの問題でもなく
価格が根付けられている非常に珍しい構造であった。

これは、かつてより、
興業側(映画館側)よりも配給側(映画会社側)の方が優位に居た
歴史の名残だ。
今では興行側の発言力も備わり、配給会社に対しての向き合い方が、
大きく変わったので、
作品よりも観る環境の差による価格差が出る構造になって来ている。




この映画業界と温泉旅館業界は、非常に似ている。
これまでは、
お客を送って来た旅行会社の方が、受け入れる旅館側よりも強い
と言う構造であったが、
インターネットの発達で大きく様変わりした。

今では、旅館やホテルは直接集客できるインフラを活用する事で、
マーケティング力を持てる環境になっている。

だから、以前のように「安くお得な商品造成のため」に、
おみやげやビールの付帯サービスをしなくても、
自らが努力をする事で、お客様を大きく伸ばして行く事ができるし、
手数料も支払わずに済む事にもなる。


空間を売る「ハコ」もの産業は、
その稼動を上げる事だけに目を奪われると、
利益が無くなっているケースもあるのだ。

問題は「ハコ」の中身と、集客の方法を考え、
時には、非常手段を講じることも辞さない覚悟で、
その取引のフェアーなバランスを見ておかなくてはならない。

 

映画・映像業界就職ガイド 2011 (キネ旬ムック)

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