今さら爆買いの事
「爆買い」という行動には、
温泉旅館が大きな恩恵を得ているわけではないのだが、
訪日需要にかげりが見えると、大きな損失の可能性がでる。
都心のホテルが満室になって、周辺の温泉地にまでお客が増えた、
というケースや、一国でブームとなっている観光スポットなどもある。
この低稼動の時期に利用する客は、大変ありがたいと思っている
旅館のオーナーも多いかと思う。
実際、今年の春節の時期は昨年とは違って、
中国経済の減速によって勢いが落ちているようだ。
宿泊費用の3倍以上のお金を買い物に使っている実態もある。
(参考:観光庁
http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html)
結局のところ、爆買で恩恵があるのは、
1、ドラッグストア
2、家電販売店
3、ホテル
4、交通機関
5、有名観光施設
と言うところ。
街中には多くの中国人があふれ、ドラッグストアやレストラン、
百貨店にどんどん押し寄せる。
そして、容赦なく大きな声でしゃべるし、
街を汚して行く・・・
温泉旅館においても最近は
インバウンドの利用客も多くなっている。
そのために失ったリピータも少なからず居るはず。
中国からのツアーは、商習慣の違いもあり最後まで安心できない。
安価で必要な施設スペックと移動に都合の良い場所であれば、
そちらに流れて行くので、
たとえ商談で部屋を押さえて取引が成立していても、
直前に平気でキャンセルしてくる。
数十室のレベルの部屋が直前で空室になることもある。
そもそも日本を訪れる多くのインバウンドの中国人は、
買い物が目当てであり、
個人旅行で来日するFITの中国人とは大きく違っている。
そう言った面を、踏まえず「爆買」の経済効果だけにフォーカスすると
いろんな面で判断を間違えることにもなる。
そのためには、
「良いお客さま」なのかどうかを考え、
あえてそのマーケットにチャレンジすることでのメリット・デメリットは何かを
しっかり把握した上での経営判断が必要と言う所であろうか。
温泉旅館の販促パートナー
http://jcamellia.jimdo.com/