執念の経営
毎年、多くの旅館が廃業している。
中には、天皇陛下がご宿泊された名門高級旅館もある。
著名な温泉地は、どこも長い歴史を持っており、
中には200年以上の歴史を誇る所もある。
そんな長い歴史の中で、
急激に規模を拡大したのは、
高度成長時代に新築され、バブル期にさらに増築した旅館が多い。
規模の拡大が、そのまま収益に結びついた良い時代だったが、
今では全く様相が変わっている。
拡大のための背負った負債を抱えながら、
当てにしていた団体客も減ってしまうと、
個人客だけでは、当然大きな旅館は運営できなくなる。
廃業した旅館の中には、稼働率は高く、
お客は入っているのに廃業しているケースもある。
そう、過剰サービスによる利益の圧迫だ。
おおよそそう言った旅館は、
大手旅行者をはじめ、読○旅行、クラブ○○リズム、○急交通社、
をはじめとするメディア販売中心の旅行会社からの送客が殆どで、
個人客はわずか。
熾烈なサービス競争に巻き込まれ、
いろんな特典を提供してお客を獲得している構図だ。
代々受け継いで来た旅館を手放す事は、
経営者にとっては、最後の手段。
これまで、集客チャネルが旅行会社中心になっていた事もあり、
集客のためのマーケティングに
しっかり取り組んでいなかった事も
廃業に至ったひとつ要因ではないかとさえ感じる。
偉そうな事は言えないが、
経営者は、従業員を雇用している責任や、
地域の経済を担っている責任など多くの社会的責任を負っている。
これからは、
地域を守って行こうという執念が重要なのかと思う。
温泉旅館の販促パートナー
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