温泉旅館 バンザイ!

世界に誇れる「温泉旅館」にしたい!

ハイクラスという罠

「高級旅館」という言う定義は難しい。 それを測るものとしては、 1、一般的な認知 2、価格 3、顧客評価 が一般的であろう。 高級旅館と言った場合には、 必ずどれかの「ハイクラス」ならしめる物差しがある。 おおむね、 上の3つが揃っていれば、高級旅…

必要経費であり必要悪でもある

温泉旅館でだけではなく、宿泊産業全般に言える事だが、 販売手数料をどう考えるのかは重要です。 一般的な旅行会社の販売手数料は、 ケースに寄って10~25%くらいの幅はあるが、 卸し販売価格(上代ではなく)15%程度が一般的で、 20,000円で代理店に卸せ…

ワン・トゥ・ワン

宿泊産業だけに限らず、 あらゆる業界の多くの会社で、 消費者、ユーザー、利用者、お客様、顧客から、 色んなクレームが日々寄せられている。 宿泊産業は、一回のサービスにおいての時間的な拘束が長いので、 サービス業の中でもそのクレームの種類が多岐に…

人件費の根本的な価値を考える

何度もここで書いてきたことですが、 温泉旅館は、人の手に寄るサービスがもっとも顧客満足に影響するので、 サービス業と考えるのが当然と考えています。 施設のクオリティや機能そのものを売りにする装置産業 という視点で見ては、どうしても顧客視点を見…

若年層の取り込みが発展の鍵

春先は大学生が休みに入ることもあって、 温泉旅館にも多くの若年層が押し寄せている。 もちろん高級旅館ではなく 格安バイキング旅館に、ですが・・・。 有名温泉地には、 必ずその歴史を担って来たその温泉地を代表する老舗旅館がある。 それは、必ずと言…

空間とコンテンツの力関係

最近でこそ、料金に色々と違いは出てはいるが、 映画、特に新作映画の劇場公開(ロードショー)は、 つい数年前までは、どこの劇場で何時観ようが1800円という一律価格であった。 面白い事に、この価格は、 3時間ほどある長編大作でも、 70分程度のア…

日本の観光産業はもっと伸びる。

アメリカのメガバンクの投資アナリストで かねてより日本の観光立国を提言しているイギリス人デービッド・アトキンソンが、 最近著した本 「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」 を読んだ。 もちろん、 よくある「日本文化」礼賛の外国人、 というレッ…

集客に効果的なメディア

最近、旅館からのダイレクトメールがよく来る。 年齢的なこともあるが、 やはり利用する機会が多い事もその理由でもある。 温泉旅館を始めとする宿泊産業の広告宣伝費や販促費は 他のサービス業と比較しても低い。 旅行代理店が発達している事から広告費の代…

うつ病は温泉で解決??

湯治としての温泉地は日本各地にある。 特に東北には 最後の駆け込み寺のような湯治場も点在する。 天然温泉、特に加水しない源泉掛け流しの温泉に入ると、 何かしらいつもとは違う効用を感じるのは気のせいではない。 実際に、 各地で温泉療法を用いて、治…

今さら爆買いの事

「爆買い」という行動には、 温泉旅館が大きな恩恵を得ているわけではないのだが、 訪日需要にかげりが見えると、大きな損失の可能性がでる。 都心のホテルが満室になって、周辺の温泉地にまでお客が増えた、 というケースや、一国でブームとなっている観光…

「交通事故死」よりも多い「入浴時死亡」

あるWEBサイトでの数値によると、 2014年に、交通事故で死亡したのは4373人だったのに対して、 入浴中での死亡は、14000人を超えたようだ。 交通事故のリスクよりも入浴のリスクの方が高い、 という衝撃の数値だ。 事実、 温泉でも、かなりの死亡事故がある…

顕在ニーズと潜在ニーズ

平均的に一年に1回以上温泉に聞く人は、62%と言う調査結果があった。 http://research.lifemedia.jp/2011/04/110413_spa.html これは、10代~60代までの総人口の10人中6.2人は 一年に一度以上利用しているということ。 約5800万人の顕在化している需要はこ…

競争するには限度がある

近年は、政策としての規制緩和が進み、 もとからの競争社会がより激し環境になっている。 先に起こったバス事故もそう言った競争の中での必然かもしれない。 競争の中で生き残って行くために、 「安全管理」 というもっとも重要で、 もっともコストのかかる…

日本旅館の優位点を考える。

和室を好む人の割合が、かなり減って来ている気がする。 日本人の多くは畳敷きの和室のある住居に住んでいる。 しかし、最近のネット調査で、 洋室派 82.4% 和室派 17.6% という結果が掲載されていた。 なるほど、今は住居の設計自体も洋風になっており、 …

出張でも「温泉」に、うち勝つ!

市場は常に流動しており、 同じサービスをずっと続けていれば 経年劣化も起き、やがて立ち行かなくなる事は自明の理だ。 そこで、常にマーケティングをしてイノベーションして行く訳だが、 その点で見ると、ビジネスホテルの業界は熱い。 かつては、 「チサ…

旅行会社の華麗なる変遷

20年くらい前までは、旅行会社は店舗を構え、 店舗数が売上を左右する時代であった。 大手旅行会社として君臨していた JTB KNT(近畿に本ツーリスト) 日本旅行 の3大旅行会社は多数の店舗を抱え、 多くの団体需要を背景に市場を席巻していた。 マスメディ…

巨大ホテルチェーン再編の影響は?

昨年、グローバルホテルチェーンのマリオット・インターナショナルが、 スターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイドの 買収が発表された。 買収によって、世界100カ国超で5500以上のホテルを持ち、 総客室数で約110万室の 信じられ…

地域の再生/創生

地方と都市の格差は、 所得、最低賃金、失業者数、産業生産などあらゆる数値で出て来る。 しかし数字上では理解できていても、 その実、ピント来ない所がある。 国会答弁で、 景気が良くなって妻が25万もらえるとした仮定したではないが、 何を語ってみた…

「少し」のコストカットから取り組む。

宿泊業では、どんな業態でも おおよそ同じようなリスクを抱えているが、 ホテルと温泉旅館では 多少変わってくるものがある。 旅館組合、観光協会、旅館連盟など 地域団体や業界団体や組合など多数の団体との共生に迫られるのが 温泉旅館だ。 加入していなけ…

日本の観光産業はもっと伸びる

元アメリカのメガバンクの投資アナリストで、 かねてより日本の観光立国を提言しているイギリス人デービッド・アトキンソンが、 最近著した本 「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」 を読んだ。もちろん、よくある「日本文化」礼賛の外国人、 というレ…

成功は失敗の始まり

起業コンサルの先生の本だったと思うが、 事業を興して成功した人の80%以上が、 最初の事業で失敗をしていると。 一般的には、 「失敗は成功の源」とも言うが、 これは逆もあり得ると思う所がある。 「成功は失敗の始まり」だ。 失敗は「損失」なので、こ…

また春節がやってきた・・・

本来は、うれしいシーズンのはずだが 温泉旅館には、さほど大きな影響はない。 都心のホテルが満室になって、 こぼれてくるお客が増えた!というケースもあるし、 この低稼動の時期に利用する客はありがたいと思う 旅館のオーナーもいらっしゃる鴨しれない。…

キャンセルの対策として有効なのは?

予約産業にキャンセルはつきものだ。 特に宿泊産業においては、 日々、10~30%程度のキャンセルが発生する。 そのため、部屋稼働を最大化するためには、 キャンセル率を見込んでオーバーブックをしておく事も 時として必要な戦略となる事もある。 正月…

多様性の容認はチャンス!?

あけましておめでとうございます。 昨年話題のフレーズ。 一億総活躍社会 またもや非常に耳障りの良い言葉。 すでに多くメディアで賛否が語られ批判や揶揄もある中、 議論もすすんで来ているのかと思う。 サービス業、とくに宿泊産業では女性は非常に大きな…

民泊の限界

民泊は宿泊産業にとっては大きな脅威だ。 民泊そのものは、旅館業法の法律の問題で、法令違反になるが、 その障害を特例として取り除き、 溢れる宿泊需要に対応しようとする政府や行政の動きもある。 特に大阪府は宿泊ホテルの部屋数が 需要に追い付いていな…

接客とEQ

ビジネスで成功するためには、 IQよりもEQが高いことの方が、 圧倒的に重要のようだ。 最近の若年層はコミュニケーション能力が低い、 と言われがちだが、 それは、やはり相手の感情や気持ちを察する能力に欠けている事も 要因の一つかもしれない。 自分の意…

過ぎたるは及ばざるが如し

「全体最適」は、 マーケティングのゴールでもあり 経営の基準でもある、 と考えます。 温泉旅館のサービスは、、 温泉・料理・施設・接客の主要サービスが 長時間連続した複合サービスである。 なので、 その旅館にとっての最適な状態を どうつくるのかが重…

家族経営企業の従業員ロイヤルティはあるのか?

日本人の95%は温泉を「好き」と答えるようだ。 これは、赤ちゃんのときから湯船につけられ、 子供時代には毎日風呂に入って過ごして来た。 生活の一部となっているので、風呂はなくてはならない。 なので、マーケットとしては、 デモグラフィックな分類は…

現場責任者は重い責任を背負っている。

組織を考える時に、何を最少単位として考えるのか? グローバル企業やコングロマリットやコンツェルンなど、 企業の規模拡大の形に最終形はない。 村上龍の小説「愛と幻想のファシズム」のように、 もやは、国家よりも力のある企業もたくさんあると思うが、 …

競争に勝つには、欲求を知ること。

人間の欲求は果てしない・・・ マズローの欲求段階説という理論もあるが、 たしかに、生きるための生理的な欲求であるほど、初期の欲求であろう。 お金が欲しいというのは、 社会の中では初歩的な欲求であろうから、 誰でもお金が欲しいのは当たり前。 だけ…