日本旅館の優位点を考える。
和室を好む人の割合が、かなり減って来ている気がする。
日本人の多くは畳敷きの和室のある住居に住んでいる。
しかし、最近のネット調査で、
洋室派 82.4%
和室派 17.6%
という結果が掲載されていた。
なるほど、今は住居の設計自体も洋風になっており、
ライフスタイルそのものが洋風となっているため、致し方ない印象だ。
だからこそ、と言う訳ではないが、
これまでは、非日常は「和式からの脱却」であったが、
これからは「和式の体験」になっているのかもしれない。
古民家再生住居も都会育ちにとっては斬新だし、
旅館でも古い建築はリノベーションで、大正ロマン風なアレンジも流行っている。
外国人観光客の増加も考えると、
和室の居住空間が、
これからはより一層「売り」につながるのでは無いかとも思ったりもする。
温泉旅館に限って言えば、
コアなユーザーはやはり60~70代のリタイアリーなので、
食事にしても就寝にしても、
腰のあげおろしが面倒に感じているので、
課題が多い事も確かだ。
と言う事で、洋室に比べ和室の有利な点を考えてみた。
その一つは、
「宿泊人数」を調整できる所だ。
洋室は、ツインが基本になるが、トリプルの部屋はさほど多くはない。
最近では増えつつあるが、
一人で温泉旅館を利用する人もいるが、まだまだ少数だ。
洋室の場合、ベッドの数によって宿泊人数が確定されてしまうが、
和室の場合、基本的な人数は一人当たりの畳帖数で算出されるものの、
その実、許容範囲は大きい。
(保健所への届けや消防法による限界もありますが・・・)
すなわち、
宿泊売上の上限を超える事が可能ということだ。
民泊の法的整備に向かって国は動いており、
やがて一般生活者が、自分の部屋を販売して宿泊産業に参入する、
と言う事態にもなってくる。
こういった点からも、
温泉旅館の魅力を客観的に知り、
強みや優位店などを冷静に見い出して行く事で、
新しい戦略も見えてくるのではないでしょうか。
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