温泉旅館 バンザイ!

世界に誇れる「温泉旅館」にしたい!

日本の観光産業はもっと伸びる

元アメリカのメガバンクの投資アナリストで、

かねてより日本の観光立国を提言しているイギリス人デービッド・アトキンソンが、

最近著した本

「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」

を読んだ。

もちろん、よくある「日本文化」礼賛の外国人、

というレッテルが貼られているかもしれないが、

これまでの「日本が大好き」だとか気に入ったからだとかという以前に、

日本を客観的に熟知しており、

日本を内側からも理解している外国人の一人だと思う。

彼のこれまでのアナリストとしてのキャリアの中から知り得た日本の弱点を

モノの見事に指摘しており、

自身が経験し、見聞きしていた実態を、世界的な基準との違いの中で、

改善点として提言している。


私自身が経験してきた、

外資系会社と日本企業との間に生まれるギャップや根本的な違いも

指摘しているので非常に勉強にもなる。

内容には触れませんが、

彼の母国であるイギリスが

サッチャー政権自体に強行した文化財保護政策が、

後に英国の「観光立国」としての地位を確実に築きあげ、

財政に大きく貢献することになった点などは、多いに見習うべきと。

 

そして日本の観光資源の価値を、

国がないがしろにしている現実や、

観光立国している諸外国との政策や取り組みの差を

判りやすく解説している所も興味深い。

いまでこそ、日本はインバウンドと騒いではいるけれど、

中国人は観光ではなく買い物に来ているだけであって、

そこには文化交流の思想は、感じられない。

温泉文化、という日本古来の文化を今に伝えている温泉旅館が、

これからどこに目を向ければ良いのかを

考えるきっかけになる一冊だと思う。

 

 



温泉旅館の販促パートナー
http://jcamellia.jimdo.com/